第155回番組審議会

■開催日時:2023年1月24日(火)
■開催場所:パセナカmisse 2F  パセオルーム
■出席者:福地雅人委員長・梅津茂巳委員・川村栄司委員
■モニター番組
 樋口一葉生誕150年記念特別番組 朗読「大つごもり」

■放送日時
 令和4年12月31日(土)17:00~17:30
 令和5年1月2日(月)10:00~10:30 (再放送)

■番組コンセプト
 日本初の女性職業作家とも呼ばれる樋口一葉の作品世界を、生誕150年の節目に、作品名「大つごもり」と同じ大晦日に朗読で届け、作品としての魅力を伝える番組。
樋口一葉は現在 5000円札の肖像となっているが、2024年度からは津田梅子に変更となるため、この機会に樋ロ一葉の路歴についても番組内で紹介し、その他の文学作品に触れるきっかけづくりをして、あまり知られていない福島との縁もあわせて紹介する。
リスナーへ忙しない大晦日に「大つごもり」の朗読で、心穏やかな時間を届けたい。
番組は引田さいこがナビゲートと朗読を担当し、冒頭、番組・作者の紹介後に朗読が始まる。
樋口一葉「大つごもり」を現代語訳、かつダイジェスト版として制作し、終盤には作品に込めた思いや見どころを解説する。

【あらすじ】
大金持ちだが奉公人に冷たい山村家で働くお峰(18歳)。
両親と死別後は育ての親である伯父が病に倒れ、生活苦のため借金をしていることを知る。
大みそかまでに、借金の利息を払わねばならない。
なんとか工面することを約束してしまって…。

■意見討議
番組審議委員の方々の感想・意見

(蓮沼委員・書面参加 福地委員長代読)
・大晦日の12月31日に「大つごもり」の朗読のような内容を放送したことを高く評価する。聞き入ってしまった。
・奉公先で苦労をしながらもポジティブな思考で頑張っている姿が、パーソナリティの引田さんの朗読から伝わってきてより共感できた。
・パーソナリティの引田さんの朗読は、丁度良いテンポで聴きやすかった。役ごとの声変わりなど、情景を想像しやすかった。
・樋口一葉については名前くらいしか知らなかったが、福島との縁もあることに驚いた。自分としても改めて探ってみようと思った。
・朗読番組は初めて聴いたが、作業中、運転中など、作業しながらだと、聴き心地の良い番組だと思った。今後はこういった朗読番組もジャンルも増やして制作してほしい。地域の民話や、夏には怪談なんかも良いと思う。とてもいい内容だった。

(川村委員)
・聴きごたえがある内容で、非常に好感を持って聞かせていただいた。年末の慌ただしい日に心穏やかに聴くことが出来たと思う。
・著者の意図などがわかりやすく解説されて聞きやすかった。大人の読み聞かせのような感覚で番組を聞いていた。
・今後どのようにこのような特別番組が続けていくのか楽しみだ。

(梅津委員)
・内容に文句はない。非常に良い。
・こういった番組に広告として提供がつくのかが心配だったが、スポンサーがついているとのことで安心した。
・このような朗読番組を放送局として今後どのように育てていくのか楽しみだ。

(福地委員長)
・パーソナリティの引田さんの朗読についてはプロだなぁと感じた。
・樋口一葉については「5000円札の人」くらいの知識だったが、番組を聞いて、福島との縁があるなど情報量が豊富で面白かった。
・大晦日にふさわしい番組で、とても良かった。
・物語の続きが気になる要素もあり、最後どのように落ちを付けるのかと想像出来て面白かった。これからも楽しみである。